試考1
わたしに子供がいたとする。
その子供に、本当の意味での「コンピュータリテラシー」を身につけさせたい、とする。
JAVAやBasicは子供でも扱えるのだろうか?
子供が扱える教育用のプログラミング環境があるのだろうか?
試考2
わたしが小学生だとする。
将来役に立つように、本当の意味での「コンピュータリテラシー」を身につけたい。
だけど、英語はまだよくわからない。
小学生でも扱えるプログラミング環境があるのだろうか?
本当の意味での「コンピュータリテラシー」?
アラン・ケイ博士によると本当の意味での「コンピュータリテラシー」とはプログラミングができること、である。
というわけで調べてみた。
調べてみると、子供向きの教育用プログラミング環境というものがあった。
みつかったのはEtoys、Scratch、Squeak。
Scratch、Etoys、Squeakはどれも
アラン・ケイ博士などSmalltalk-80を開発したメンバーが作った、Squeakがもとになっている。
使用するだけでなく、自らプログラムできる教育的なプログラムとして開発された。
楽しみながら、プログラミングができ、数学的な概念を理解したり、論理的思考力を高めたりできる。
以上のように共通の特徴があることがわかった。
ということは、Scratch、Etoys、Squeakは同じ物なのだろうか?
何処が違うのか触って調べてみた。
[Scratch]
ウィンドウの左側に 使えるブロックがジャンルごとに整理されている。
ブロックに色がついていて、何と何が組み合わさっているのかわかりやすい。
組み合わせたブロックを解体することが出来る。
ウィンドウサイズを変更すると、スクリプトを組む場所の広さが変更される。
スクリプトを実行する場所の広さは固定。
絵や音のサンプルが付属している。SqueakとEtoysにはない。
Scratchのプロジェクトはsb形式になる
ScratchではSqueakやEtoysのprファイルやsarファイルを使用できない。
1,272,932以上のプロジェクトが公開されている。
120万以上のプロジェクトが公開されている。
ScratchはMITがホストするサイトで、作ったプロジェクトを公開できる。
SqueakとEtoysには、Scratchのような作ったプロジェクトを公開する場所が無い。
[Squeakland Etoys 4]
ウィンドウの上部にペイントやオブジェクト、部品ボタンががあり、わかりやすい。
SqueakとEtoysはハロの扱い方に特徴があり、慣れるまでとまどう。
SqueakとEtoysでは組み合わせたタイルを解体することが出来ない。
(解体する方法があるかもしれないが、わたしにはやり方がわからなかった。)
ウィンドウサイズを変更しても、利用できる範囲は固定である。
Squeakとちがい、WorkspaceやTranscriptを使えない
[Squeak 4.1 ja]
起動するときに、使用するSqueakのイメージを指定しなければならない。
ScratchとEtoysは使用するイメージの指定をしなくてもよい。
escキーをおして、worldをひらきフラップから共通タブをひらいたり、お絵描きタブを表示したりしなければならない。
初めて扱う人は、そのことをしらずに戸惑う。
smalltalkのコードをWorkspaceに入力して、Transcriptに結果を表示することができる。
ウィンドウサイズを変更すると、使用できる範囲がウィンドウサイズに従って変更される。
ScratchやEtoysより、制約が少ない。そのぶん、何をしたらいいかわかりづらい。
[どれをつかったらいいの?]
Scratchが一番使いやすい。
制限はあるが、多数のプロジェクトが公開されているので、学習しやすい。
対象が8歳以上となっていて、簡単に使い方を学習できる。
公式サイトで発表されているユーザーの最少年齢は5歳。
Squeakは開発者向け
smalltalkを学習したい人にはいいかもしれない。
[参考]
squeakland : home of squeak etoys
http://www.squeakland.org/
Squeak Smalltalk
http://www.squeak.org/
Squeak開発者版
http://swikis.ddo.jp/umejava/48
Scratch | Home | imagine, program, share
http://scratch.mit.edu/
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