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2010年9月6日月曜日

Scratch、Etoys、Squeakはどう違う?

Scratch、Etoys、Squeakはどう違う?

試考1

わたしに子供がいたとする。
その子供に、本当の意味での「コンピュータリテラシー」を身につけさせたい、とする。

JAVAやBasicは子供でも扱えるのだろうか?
子供が扱える教育用のプログラミング環境があるのだろうか?


試考2

わたしが小学生だとする。
将来役に立つように、本当の意味での「コンピュータリテラシー」を身につけたい。
だけど、英語はまだよくわからない。

小学生でも扱えるプログラミング環境があるのだろうか?


本当の意味での「コンピュータリテラシー」?
アラン・ケイ博士によると本当の意味での「コンピュータリテラシー」とはプログラミングができること、である。

というわけで調べてみた。



調べてみると、子供向きの教育用プログラミング環境というものがあった。
みつかったのはEtoys、Scratch、Squeak。

Scratch、Etoys、Squeakはどれも

アラン・ケイ博士などSmalltalk-80を開発したメンバーが作った、Squeakがもとになっている。
使用するだけでなく、自らプログラムできる教育的なプログラムとして開発された。
楽しみながら、プログラミングができ、数学的な概念を理解したり、論理的思考力を高めたりできる。

以上のように共通の特徴があることがわかった。
ということは、Scratch、Etoys、Squeakは同じ物なのだろうか?
何処が違うのか触って調べてみた。

[Scratch]




ウィンドウの左側に 使えるブロックがジャンルごとに整理されている。
ブロックに色がついていて、何と何が組み合わさっているのかわかりやすい。
組み合わせたブロックを解体することが出来る。

ウィンドウサイズを変更すると、スクリプトを組む場所の広さが変更される。
スクリプトを実行する場所の広さは固定。

絵や音のサンプルが付属している。SqueakとEtoysにはない。

Scratchのプロジェクトはsb形式になる
ScratchではSqueakやEtoysのprファイルやsarファイルを使用できない。

1,272,932以上のプロジェクトが公開されている。
120万以上のプロジェクトが公開されている。
ScratchはMITがホストするサイトで、作ったプロジェクトを公開できる。

SqueakとEtoysには、Scratchのような作ったプロジェクトを公開する場所が無い。


[Squeakland Etoys 4]




ウィンドウの上部にペイントやオブジェクト、部品ボタンががあり、わかりやすい。

SqueakとEtoysはハロの扱い方に特徴があり、慣れるまでとまどう。

SqueakとEtoysでは組み合わせたタイルを解体することが出来ない。
(解体する方法があるかもしれないが、わたしにはやり方がわからなかった。)

ウィンドウサイズを変更しても、利用できる範囲は固定である。
Squeakとちがい、WorkspaceやTranscriptを使えない


[Squeak 4.1 ja]




起動するときに、使用するSqueakのイメージを指定しなければならない。
ScratchとEtoysは使用するイメージの指定をしなくてもよい。

escキーをおして、worldをひらきフラップから共通タブをひらいたり、お絵描きタブを表示したりしなければならない。
初めて扱う人は、そのことをしらずに戸惑う。

smalltalkのコードをWorkspaceに入力して、Transcriptに結果を表示することができる。
ウィンドウサイズを変更すると、使用できる範囲がウィンドウサイズに従って変更される。

ScratchやEtoysより、制約が少ない。そのぶん、何をしたらいいかわかりづらい。

[どれをつかったらいいの?]


Scratchが一番使いやすい。
制限はあるが、多数のプロジェクトが公開されているので、学習しやすい。
対象が8歳以上となっていて、簡単に使い方を学習できる。
公式サイトで発表されているユーザーの最少年齢は5歳。

Squeakは開発者向け
smalltalkを学習したい人にはいいかもしれない。

[参考]


squeakland : home of squeak etoys
http://www.squeakland.org/

Squeak Smalltalk
http://www.squeak.org/

Squeak開発者版
http://swikis.ddo.jp/umejava/48

Scratch | Home | imagine, program, share
http://scratch.mit.edu/

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